ウェブ関連書 / ウェブサイト制作
御社のホームページをヤフー!・グーグルで上位表示させる技術- 鈴木将司 著(東洋経済新報社、2007年7月発行)
検索エンジンマーケティングの入門書。対象は自社のホームページを自分で作り、運営している経営者。ホームページ制作代行業者にお金を払わずに、検索エンジンマーケティングは自分でするべきというスタンスだ。ホームページ制作代行をしているぼくとしてはきつい内容だが、顧客の立場から考えるならもっともな内容だった。
検索エンジンの上位表示させるテクニックと共に、自社を信用し商品を購入してもらうためのホームページの運用についても詳しく、具体的に書かれている。しかし内容は特別なものではない。読めば納得をする商売の基本的なスタンスといったものだ。
だから読んで速効性のある情報もないではないが、ホームページに対する基本的なスタンスについて書かれているので、発想の転換をうながすものだったり、持続力が必要なものばかりだ。持続を可能にするものは情熱だけだ。しかし、この持続が一番難しい。
だから、本書に書かれている重要な部分は気づきにくい点を整理し、提示してくれているわけで、秘密にしておくたぐいのものではない。だから、本書の内容を忠実に実行できれば、かなりの確率でネットでのビジネスが成功すると思う。しかし、多くの人は実行できないとも思う。
例えば、ホームページのトップページには運営者の顔を見せろと言っている。企業サイトでよくある会長や社長の顔写真とともにある挨拶といったものではない。つまり、顔を見せると同時に運営社の存在感を示すようなサイトにしなければならないと書いてある。
これこそがホームページ制作のテクニックなのだが、ぼく自身、この視点がごそっと抜け落ちていたことを反省した。つまり、見栄えに片寄った技術習得に重きを置いていたと思う。そしたら、本書を読み理解したからクライアントに提案できるかというと自信がない。今までの制作代行の経験から自信がないと思う。会社サイトの運営者が本書を読んでも、発想の転換をできる人は少ないと思う。
だからといって、ここで思考をストップしてしまってはいけないと思う。何かを変えなければいけないと、強く決心させる力を本書は持っている。それは著者の情熱からきているに違いない。
(2008年9月16日記)

