基本日本語活字集成 Open Type版- アイデア編集部(誠文堂新光社、2008年2月)
640ページからある大型のデジタル活字の見本帳。いくつかの章からなるが、本編は活字の組見本。基本書体、伝統書体、ファンシー書体(装飾書体)、ニュースタイル、学参書体と5分類の元に、それぞれがフォントメーカー別に整理されている。
大きなポイントでフォント特有の特長を把握できるし、小さなポイントの本文組まで何種類かのポイント別の見本となっている。すごいのは、フォントごとにレイアウトが違う。同一のフォーマットでレイアウトされているよりも、ペラペラとめくっていてアキない。しかし、フォントを見比べて比較しようとすると、ちょっと不便だが、本書の組版に好感が持てる。アキずに見続けることでフォントの特長の理解がアップすると思う。
はじめに小宮山博史氏の「日本語書体の分類」がある。これは「書体分類の意味と過去の分類」で日本の活字の歴史的変遷を知る。「デジタルフォントの分類試案」では活字を5つに分類する試みが説明されている。この分類が本編の活字見本の分類となっている。字游工房や写研書体への言及からはじまっている。活字書体の理解度が増す。
小形克弘氏と直井靖氏の「デジタル活字の基礎知識」はOpenTypeフォントやJIS文字コードなどの技術解説。最後にフォントメーカー別活字一覧がある。印字見本付の索引で便利。なお、「本書はアイデア2007年5月号別冊『基本 日本語活字見本集成 OpenType版』をくるみ替えし、新たに書籍として発行したものです。内容は同一になります。」という注記がある。全くの新刊ではないようだ。
(2008年5月12日 記)

