Mac OS X 関連書 / Unix for Mac
2005年7月発行の『Mac OS X 10.4 Tiger UNIX的システム構築』のLeopard向けの改訂版。全体の構成は同じだが、個々の部分をみるとかなり違っている。ページ数が同じだから、新しく書き加えられたページと同時に削られたページもある。一番大きな変化は、前著のTigerではマシンがPowerPC G4であったのが、LeopardではIntelMacに変わっている。本書の内容もそれにともなう変化が大きいのだと思う。
Part1のUNIXの基礎編としてのターミナルとシェルの初歩的な解説は前著と基本的に同じだが、エディタ「vi」の使い方の解説が倍のボリュームになっている。
Part2はLeoardのUNIX環境を構築も基本的には同じ。Mac OS X で X Window System を使う解説だ。UNIXアプリケーションを簡単にインストールするツールとして、Fink と MacPorts の二つが解説されている。前著では、Fink と共に日本製パッケージ管理ソフトの EasyPackage for Mac OS X が解説されたいたが、本書では取り上げられていない。
Part3はLeopardのサーバ的運用法の基本編。この章の大きな変化は、WebサーバがApache 1.3.x系からApache 2.2.x系に変更されたこと。設定ファイルの形式が変わっているそうだ。
Part4はLeopardのサーバ的運用法の達人編。最初の Webmin でサーバ管理は前著と同じ。次いで Blogサーバを作る解説だが、前著の通り Movable Type がまず取り上げられている。当然前よりバージョンが上がって、Movable Type 4.01aとなっている。もう一つ、WordPressの構築が解説されている。こちらの方がセットアップが簡単だそうで、著者はこちらを進めているように思える。
ここで解説しているBlogサーバは自分専用の備忘録的な使い方をするblogであったり、少人数を対象にLAN内に立ち上げるものだ。とはいえ、データーベース管理ソフト MySQL を使うもので、Blogのセットアップの勉強になるはずだ。次いで、OpenPNEで自前のSNSの制作、XOOPS Cubeでコミュニティサービスの提供となっている。
Part5は Intel Mac で動作する仮想マシンソフト。VMware Fusion を使い Linux ほかをインストールする。ここまでくるとかなり高度だ。
Part6は Mac OS X で Boot Camp を使う解説。Part7は Mac OS X と UNIX の連携となっているが、この二つの章はほんの数ページだ。
ぼく自身はまだ Tiger のままだし、Leopard にアップデートする予定はない。知識として本書をさらさらと当たっただけ。読後の感想だけど、Power PC G4 マシンは Tiger のままにしておいて、Intel Mac だけでも Leopard にするのがいいかなと思い始めた。
本書まえがきに
かつて、Windows 95 でDOS窓が開くのを見て、「今さらCUIかよ」といっていたMacユーザーが、21世紀になってターミナルでコマンドを入力する、というのはなんとも奇妙な光景といえるだろう。
とある。ぼくもまた当時は同業者の事務所でDOSを見て、ぼくには絶対に無理だと思っていた。でも長くMacを使っていくうちに、コマンドを打ち込めないことにコンプレックスみたいなものを感じ初めていた。だから、Mac OS X が出てUNIXが使える、つまりアプリケーションのターミナルでコマンドを打ち込めると分かって、OS 9 をやめる決心がついたんだ。別にプログラマーになろうというんじゃない。あくまで趣味レベルの話だ。Macは仕事で使っているけど、それとは別にコンピュータを趣味として使いたいという欲求がある。それがUNIXで満たされることは分かっているけど、なかなか進歩しない。ま、趣味だからぼちぼちとでも続けるつもりだ。
(2008年9月16日)


